内容成分や添加物にも留意が必要

動物性たんぱく質が豊富なドッグフードは市場でたくさん販売されています。一般的に、植物性タンパク質が多く含まれるものよりも高価であり、激安価格で販売されている場合にはその内容物に注意が必要となります。海外で3Dミート、4Dミートと呼ばれている病死した動物の肉などが使用されていることもあり、犬の健康に重大な問題をもたらすこともあるので事前チェックが大切となります。また、肉副産物や肉粉と表示されているドッグフードにも注意が必要となります。肉副産物は骨や内臓など、肉粉は乾燥して粉末状に加工された肉であり、加工過程でさまざまな処理がなされており、栄養成分が大きく変性している可能性があります。コストのことだけなく、犬にとって本当にいい栄養成分が含まれているのかということを第一に考えた方がいいでしょう。

どんなに品質のいい動物性たんぱく質が多く含まれるドッグフードでも、保存料などの添加物の量が多いとおすすめできません。ほとんどのドッグフードは、犬の健康や内臓への負担に配慮して配合されているため、保存性を高めるための添加物が入っていても特に問題のないものとなっていますが、なかには使用されている添加物が害になるものもあるため、安全性が高いとはいえないものもあります。最近の栄養学の進歩により、添加物が体に与える影響が徐々に明らかにされつつあることからも、できれば添加物を多く含まないものを食べさせることをおすすめします。


高タンパクのドッグフード

犬は何でも食べる雑食であるととらえがちですが、もともとは肉食動物です。少量であれば野菜などの植物性のものも消化することができますが、あまり得意ではありません。したがって、人間とは異なり、動物性タンパク質を多く含むドッグフードを与えることが大きなポイントとなります。犬の消化器官は、もともと大量の肉や脂肪を処理できるようなつくりとなっており、犬本来の食事スタイルに合わせてタンパク質が豊富な食事を与えることで健康を維持することができるのです。

子犬の時期には、特に高品質のタンパク食が必須となり、タンパク質の量が低いものばかりを与えると体に異常をきたすことになります。野生の子犬は、摂取する食べ物の量の35%~45%がタンパク質であるといわれています。また、シニア犬にとって、高タンパク食は内臓に負担を与えるため控えた方がいいのでないかと食事内容を切り替える方がいらっしゃいます。しかし、高齢な犬もタンパク質の量を減らすと体に支障をきたすことになるため、タンパク食は必要不可欠なものとなります。従前は、高タンパク食が腎臓に大きな負担を与えると考えられていましたが、実際には、高品質のタンパク質は、消化率が高く、腎臓で発生する副産物のひとつである窒素量も少ないので、問題はないとされています。


ドッグフードに必要な栄養素

人間が生きていくために必要となる三大栄養素や五大栄養素と呼ばれている栄養成分は、犬にとっても大切なもので、犬の主食となるドッグフードにはバランスよく含まれていることが望まれます。タンパク質は、アミノ酸の化合物で構成される栄養素であり、筋肉や皮膚、骨格などを構成する物質として、また、免疫調整物質やホルモンなどのさまざまな物質を体内に運ぶ輸送体やエネルギー源としての働きもあります。動物によって食べ物から摂取する必要のあるたんぱく質の種類や量は異なり、特に、犬は高たんぱく質のドッグフードを摂ることが必要となります。

脂質は、エネルギー源や生体の構成成分などとしての働きに関係する栄養成分であり、犬にとっては、コレステロールや中性脂肪が重要な部分を占めるものとなります。タンパク質と同様に食物から摂取しなければならない種類や量は動物によって異なるため、適切なバランスをとったものを与える必要があります。炭水化物は、エネルギー源としてその多くを利用される栄養成分です。人間にとっては主食に含まれる重要な栄養成分ですが、犬にとっては消化に難があることもあり、場合によっては炭水化物が多く含まれる穀物を除いて与えることもあります。ドッグフードでは、五大栄養素に含まれる、ビタミンやミネラルについては、従前はあまり重視されることがありませんでしたが、その過不足によってさまざまな病気を発症することがわかってからは、栄養学的な配慮がなされるようになっています。